【1・2級土木施工管理技士】架線と地下埋設物に近接した水道管補修工事の安全対策
架空線損傷事故
①架空線について、施工に先立ち、現地調査を実施し、種類、位置及び管理者を確認する。
②必要に応じて、管理者に立会を求める。
③工事現場の出入口等に高さ制限装置を設置する。
④架空線へ防護カバーを設置する。
⑤架空線の位置を明示する看板等を設置する。
⑥建設機械、ダンプトラック等のオペレーター・運転手に対して、工事現場区域及び工事現場用道路内の架線の種類や高さ、位置等を連絡する。
⑦ダンプトラックのダンプアップ状態での移動・走行の禁止や、建設機械のブーム等の旋回・立入禁止区域について周知徹底する。
⑧架空線と機械、工具、材料等について安全な離隔を確保する。
地下埋設物損傷事故
①ガス管、水道管の管理者に対して、埋設物の位置等の確認のための立会を求める。
②施工に先立ち、ガス管、水道管の管理者等が保管する台帳に基づいて試掘を行い、埋設物の位置、規格、構造等を原則として目視で確認する。
③埋設物付近では機械掘削は行わず、人力掘削とし、埋設物に損傷がないように注意する。
④ガス管、水道管に物件の名称、保安上の必要事項、管理者の連絡先等を記載した指標板を取り付ける等、工事関係者に対し注意喚起する。
⑤ガス管がすでに破損していた場合はただちに起業者及びその埋設物の管理者に連絡をし、修理等の措置を求める。
⑥周囲の地盤のゆるみ、沈下等に十分注意するとともに、必要に応じて埋設物の補強、移設等、保安に必要な措置を求める。
⑦ガス管の付近において溶接機、切断機等火気を伴う機器をしようしてはならない
⑧管理者が不明の埋設物を発見した場合には、調査を再度行い、管理者を特定し立会を再度行う