用水路の危険性
【水位が上がる季節がある】
6月から10月は出水期と呼ばれ、川の水の量が増える季節となります。梅雨や夏の雨、台風などで雨量が増える時期ですね。お住まいの地域を思い浮かべてください。どこに降った雨も、最後には川に集まり、海へと流れて行きます。道路に設置された用水路や側溝に水が集まることで川から海と流れて行きます。出水期は全体的に水の量が増えるので、川や用水路などの水位が上がる時期という事です。
【子供は水深10センチで溺れる】
出水期になると、子供が溺れてしまう痛ましいニュースを目にする事が多くなります。10センチの深さの水があれば、子供は溺れてしまうと言われています。10センチと言えば2Lペットボトルの直径はどの大きさです。大人にとっては小さく感じるかもしれませんが、子供にとっては命に関わる深さとなります。小さな用水路近くでの遊びにも注意が必要です。
【大人が溺れるケース】
自治会や農作業で用水路の中で作業や転んで落ちてしまうケースがあります。大人の場合、ある程度の水深なら起き上がって助かる事がほとんどですが、用水路内で頭を打つなどすぐに起き上がれなくなってしまい、溺れるケースが多いです。水深が浅くても呼吸が出来なくなれば命の危険があります。用水路の中や近くで作業をする場合は注意が必要です。
【這い上がってこれない用水路もある】
用水路と言うと思い浮かべるサイズは人によって違うのではないでしょうか。実際、30センチ✖️30センチほどの小さな側溝から何メートルもあるようなサイズのものまでピンキリです。大きな用水路の中には、落ちてしまったら這い上がれない構造の水路もあります。例えば、鋼矢板水路と呼ばれる水路。垂直に切り立つ壁と、横に渡る押さえ棒が特徴です。壁は3mになるものもあり垂直になっているためよじ登ることができません。そのような水路に中に落ちてしまったり転んでしまったら、掴むところがありません。水路といっても様々ですが、お住まいの地域にはどのような構造の水路があるか知っておくのも大切ですね。 【用水路は大切な設備】
水と人間。危険な事案も多いですが、用水路には雨水を排水する機能や農業などにも使われる非常に大切な設備となっています。危険性を理解しつつ用水路と共存した生活を考えていく必要がありますね。
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