もぐら@1級土木施工管理技士補

1級土木施工管理技士補の30代社会人。おすすめのアイテムや資格試験や仕事についてぼちぼちと!

【雑記】線状降水帯と技術者不足

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最近は雨がたくさん降って大変な事になっている地域が大池ですね。雨水を既設の水路が飲みきれずに水が溢れた道路や川に削られた道路など、様々な被災の状況を目にします。

線状降水帯による局地的な雨とのことですが、そもそも線状降水帯ってなんでしょう?

【線状降水帯とは】

次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯といいます。(気象庁HPより引用)

雨を降らす雲がたくさん押し寄せてくるイメージですね。

局地的にピンポイントで雨が降るので、災害が発生しやすくなってしまう訳です。

【災害復旧にあたる技術者不足】

毎年のように災害が起こる現状について、個人的に大きな問題になってくると思っている事があります。

それは災害復興に対応をする技術者の不足です。

先日、何かのニュース記事を見ましたが、都道府県や市町村職員の土木技師が不足しており、補充が急務であるという内容でした。

通常の業務に加えて災害の対応となると、ただでさえ人手不足であるのに、対応は困難を極め、災害復旧もなかなかスムーズにはいかないのでは無いかと思います。

技術者はすぐに育つ訳ではなく、知識と経験の両方を吸収しながら一人前になっていきます。

官公庁で人手が足りないなら、民間へ仕事を投げれば良いのでは無いかと思いますが、民間も民間で様々な分野の技術者が人手不足です。

技術者不足は官民問わずに重要な課題です。

毎年のように起こる災害に対応ができる人材の育成に力を入れなければ、近いうちに取り返しのつかない事になるのでは無いかと不安になります。

建設業、土木業というと、どこかの記事では底辺職と書かれていましたが、私はそうは思いません。手に職のある立派な技術職です。道路や橋を作る、直す事はとてもやり甲斐のある仕事です。

良い面、悪い面が当然ありますが、これからの地域社会のインフラの発展や維持には欠かせない存在です。とりわけ災害復旧を含めたインフラの維持については、インフラの老朽化にたいして、修繕が追いつかない自治体も出てくると思われます。予算や人手不足の影響が自分の住んでいる地域に目に見えて現れるのも遠くない未来であると思います。

建設業に従事したいと思う人を少しでも増やせるような業界のイメージアップや技術習得の後押しなども必要になってきます。

人手不足が招く影響はこれから先に顕著に出でくるでしょう。

私も私なりにそういった課題を認識しつつ、個人としてできる取り組みをやっていけたらと考えています。

災害に対する備えをお互いしっかりとやっていきましょう。